
学ぶ力とは
WALKが実践する「学ぶ力」の考え方をご紹介します。 粟島浦村での生活を通じ、子どもたちが自ら学び、育つ力を支える原則的な姿勢としています。
はじめに
この度は粟島浦村のしおかぜ留学にご参加いただき、ありがとうございます。
子ども達はこれから始まる生活を楽しみに、そして不安でもあり、ご来島されることと思います。
私は、子どもたちがこれからの社会を生き抜くために必要な「学ぶ力」をどのように育てていくかを大切にしています。
本資料では、明星が実践する「学ぶ力」の考え方を、保護者の皆さまにお伝えします。
「学ぶ力」とは何か
学びとは、自分で課題を見つけ、自ら主体的に学び、探求し、それまで獲得した様々な知恵を組み合わせ、より良い問題解決に導く姿勢・資質。
学ぶ力は「課題発見」だけではなく
- 偶然の気づき
- 遊びの中の発見
- 友だちや大人との対話
- 興味の広がり
といった多様な経験から育つ総合的な力です。
両方が大切
「どう学ぶか」と「何を学ぶか」のバランス
どう学ぶか
一生使える力。
- 課題の見つけ方など
- 調べ方など
- 考え方など
- 試行錯誤の仕方など
対立ではなく、
相互に支え合う関係
何を学ぶか
興味を引き出す入口であり、世界を広げる素材。
「どう学ぶか」を育てるためには、「何を学ぶか」の選び方も重要です。
子どもの行動を理解する4つのキーワード
目的を持ち、自分の意思で行動すること。
やるべきことを、指示される前に自分から行うこと。
意欲的に取り組み、自ら働きかける姿勢。
他者や社会に向けて、自分から影響を与えようとする行動。
これらは「良い・悪い」の評価基準ではなく、子どもの成長に応じて揺れ動く「発達のグラデーション」として捉えることができます。
全ての子供が「ちがう」ポイントであり、誰かとちがうことが「まちがい」ではありません。
能動性の拡張:外向きだけでなく内向きの探求も大切

外に向かう能動性
発言、協働、発信、社会参加など
内に向かう能動性
探求、創作、熟考、試行錯誤など
外に向かう面はわかりやすく、大人は理解しやすいポイントです。内に向かう部分については、本質的には本人以外はわからない部分となり、特に自分という存在を意識し始める、思春期の子供は非常に繊細な部分となります。
学びを支える「環境デザイン」
学びや育ちは子どもの資質だけでなく、環境によって大きく左右されます。
課題を見つけやすい環境
興味を刺激する素材や体験を用意する。子ども自身が「やってみたい」と感じられる空間づくり。
試行錯誤が許される安全な場
失敗を恐れず挑戦できる雰囲気づくり。間違いを責めず、プロセスを大切にする環境。
多様な学び方を選べる選択肢
読む・聞く・動く・作るなど、子どもに合った方法を尊重。一つの正解にとらわれない柔軟さ。
大人の関わり方
答えを与えすぎず、問いかけや伴走を大切にする。子どもの「気づき」を引き出すファシリテーター的存在。
まとめ
これらが相互に作用して育つ総合的な力です。
子どもの学びは直線ではなく、揺れ動きながら成長する。 主体・自主・積極・能動は、一人ひとりペースや段階が異なる、発達のグラデーション(連続した幅)として理解します。
大人の役割は「教える人」から「学びを支える人」へ。 環境づくりと伴走が、子どもの学びを大きく伸ばします。
粟島に来たすべての子供たちが、「きてよかった」と思えるよう、 スタッフも子供たちと一緒に学ばせていただきます。
